この前の4月3日に、マイアミオープン2015の準々決勝「錦織圭vsジョン・イスナー」の試合が行われましたが、結果は4-6、3-6とストレート負け。
イスナーに完敗してしまいました。
しかし、錦織圭の世界ランキングは5位から4位に上がることとなりました。
いったいどうしてでしょうか?
ナダルの3回戦敗退
大会では毎回上位選手の動向が注目されていますが、その中でも“ナダルの3回戦敗退”というのはなかなかのニュースでした。
この3回戦は「世界ランク3位のナダルvs世界ランク34位のベルダスコ」でした。
ナダルは早々に敗退したことで獲得できるポイントは少なめとなりました。
そして、このことは自分の世界ランキングを下げることにつながりました。
ベルダスコ選手と言えば、この前のBNPパリバオープン2015の3回戦で錦織選手が戦った相手。
この時は、6-7、6-1、6-4と錦織が逆転勝利していましたね。
ベルダスコは自己最高ランクが7位でかなり有名で強い選手です。
ちなみにナダルと同じスペイン出身です。
テニスATPツアーマスターズ1000の獲得ポイントについて
マイアミオープンは優勝したら1000ポイントを獲得できる「ATPツアーマスターズ1000」という大会でした。
ではいったい、ナダルは3回戦を敗退したことで何ポイントを獲得したのでしょうか?
- 優勝したら1000P
- 決勝戦で負けたら600P
- 準決勝で負けたら360P
- 準々決勝で負けたら180P(錦織)
- 4回戦で負けたら90P
- 3回戦で負けたら45P(ナダル)
- 2回戦で負けたら20P
- 1回戦で負けたら0P
ナダルは3回戦敗退なので今回の獲得ポイントは45Pでした。
ちなみに錦織は準々決勝でビッグサーバーのイスナーに負けたので180Pです。
テニスのポイントの計算方法
テニスの世界ランキングは過去1年間の合計ポイントで決定されます。
と、いうことはマイアミオープン2015を終えると、1年前のマイアミオープン2014で獲得したポイントは失効するということです。
ナダルは、去年のマイアミオープン2014は決勝で負けたため、600P獲得していました。
しかし、今回は3回戦敗退で45Pしか獲得できなかったため、所有ポイントは-555Pになります。
錦織選手に関しては、去年のマイアミオープン360P獲得、今回180P獲得のため、所有ポイントは-180Pになります。
大会前後のポイント
マイアミオープン2015大会の前後のポイント数は、
ナダル
- 前:5810P
- 後:5255P(5810-555)
錦織
- 前:5460P
- 後:5280P(5460-180)
となり、錦織圭の合計ポイントがナダルの合計ポイントを上回ります。
3位のナダルが5位以下に転落したことから、5位の錦織選手は4位へと浮上したのです。
以前4位になった時の錦織は「嬉しくない」
この前も一時的に4位となったことがあるので、今回は再浮上した形となります。
4位となったことで思い出されるのが、前回4位となった時のコメントです。
この時は「特に嬉しくない」と言っていました。
その理由として
- 世界ランクというものはいつか変動するものだから
というものを挙げていました。
これは何を意味するのか?
それはおそらく「優勝という確固たる称号を手に入れなければランキングなど意味はない」ということだと思います。
錦織選手はたしかに強く、日本テニス界の最強のエース。
しかし4大大会のような大きな大会で優勝はありません。
2014年は4大大会の1つ「全米オープン」の決勝でラオニッチに敗れて悔しい思いをしています。
こうしたことから、ランキングは錦織選手にとって重要ではないのでしょう。
錦織選手はこの前「もう倒せない相手はいない」と断言していました。
その実力は確実にあると思います。
錦織のスーパーゾーンが炸裂すれば、相手を精神的に追い込み、プレーを封じることが出来ます。
しかし、いかにその状態に持って行くか…
最近は多くの選手が錦織対策をしてきています。
ボディへのサーブを打つことで錦織得意のリターンを封じたり、ラリー戦に持ち込まずに早い展開で勝負を仕掛けてきています。
2015年はこうした厳しい環境の中、戦い続けなければならないのです。
次に出場する「ATPツアーマスターズ1000」は、5月3~10日で行われる【ムチュア・マドリード・オープン】を予定しているようです。
※その前にツアー500のバルセロナ・オープンに出場予定
4月12~19日に行われるツアー1000の【モンテカルロ・ロレックス・マスターズ】は休憩ということですね。
次回の大会は是非結果を出してほしいと思います。
私はこれからも錦織選手を応援します。
ファイト!!!