本日は午前1時5分からNHKでマリア・シャラポワvsユージェニー・ブシャールの試合(録画)が放送されていました。
実際に私が観た感想を書いていきたいと思います。
スコア
第1セット:マリア・シャラポワ6-3ユージェニー・ブシャール
第2セット:マリア・シャラポワ6-2ユージェニー・ブシャール
2-0と、シャラポワがストレートで勝ちました。
第1セット
いきなりブシャールのサービスゲームをブレークしたシャラポワ。
シャラポワは自分のサーブを打つ前に十分時間を作って精神を研ぎ澄ませています。
かなり集中していました。
しかしブシャールの攻撃もかなりいいものです。
- 全く下がらないライジングフラットショット
- とてもコンパクトなテイクバック
解説では「これから主流になる新時代のテニス」と言っていました。
私も見ていて「ライジングで、よくフラットで正確にボールを叩けるなぁ」と思いました。
シャラポワの時間を作るロブでさえライジングで打ってエースになっていました。
素晴らしい!
しかしコースが甘くなることがあるのと、攻撃に徹するあまりミスも多くなってしまっていて「もったいないな」と感じました。
シャラポワはリターンからの攻撃が目立ち、ファーストサーブの入りも良いです。
ブシャールのボールに振り回されることは何度もあるものの、少しでもチャンスが現れると精度の高い力強いショットで形勢が一気に逆転します。
ブシャールは早いタイミングで打ってシャラポワを走り回しても、シャラポワはライン上にバウンドする絶妙なボールを打ち返します。
そしてそれがエースになります。
このセットはシャラポワが取りました。
第2セット
ブシャールの強さはどんな場面でもライジングショットを打つこと。
たとえシャラポワに攻め込まれて走らされても、ライジングでスライスを打とうとしていたことには驚きました。
「そこまで徹底的にライジングを打つのか…」と。
しかし時としてこのライジングが仇となっています。
シャラポワのワイドへのサーブが決まり、ブシャールが体勢を崩した状態で返球した時です。
この時もライジングで打ち返していたのですが、シャラポワも同じように早いタイミングで返球していたがために、ブシャールは体勢を立て直すのに時間がかかっており、まったく動けていませんでした。
ライジングは攻めのテニスをするにはかなり有効なショットですが、強い相手に対しては打つタイミングを選ばないと逆襲されてしまうのだなと勉強になりました。
シャラポワの集中力は最後まで続いていました。
ライジングを打つにしてもコースを突いてブシャールを翻弄しています。
このセットもシャラポワがモノにしました。
少し昔のシャラポワは精神面に不安がありましたが、今は全然そんな素振りを見せません。
ものすごく強いです。
個人的には決勝でセリーナ・ウィリアムズと戦ってほしいなと思いました。