流星ワゴンに出てくる主人公の一雄の息子、広樹は中学に入ってから不登校、そして引きこもりになってしまいます。
その原因は、いじめ。
ここでは、どんな経緯で広樹がいじめられるようになってしまったのか?なぜ、どうしても私立受験をしたいのか?について、順を追ってまとめていきたいと思います。
小学5年生で中学受験を目指し始めた広樹
受験は広樹から言い出しました。
最初は一雄も美代子も「根気がないヤツだから長くは続かないだろう」と考えていました。
しかし、その予想は外れてしっかりと受験勉強に打ち込むようになります。
次第に親も応援するようになります。
同級生と遊ばなくなる
受験勉強を始めれば勉強する時間も増え、それは同級生との遊ぶ時間が減少することを意味しています。
5年生の途中までは、広樹もみんなと同じように野球やサッカー、ゲームなどで遊んでいました。
しかし、受験勉強開始後は、いくら友人が遊びに誘っても広樹はキッパリと断ります。
勉強のためです。
しかし、何度も何度も遊びを断ることで、同級生たちは広樹のことを嫌うようになっていきます。
広樹がいじめの対象に。そしてその規模はだんだんと増していく
最初はいじめをするグループはクラスの一部でした。
しかし、時間が経つにつれて、他クラスの悪ガキにも広がり、しまいにはクラスの男子、クラスの全体からいじめられるようになってしまいました。
その後もいじめはエスカレートし、ノートに「落ちろ」と書かれたり、「二中(受験しない人たちが進学する公立の中学)に来たらハブ決定だな」と言われたり。
広樹はずっとこの苦しみを味わっていたのでした。
広樹がどうしても中学受験をしたい理由
最初、一雄は勘違いをしていました。
広樹が引きこもりになった理由は、「親の期待に応えようと嫌々受験勉強をしていた」「親が不必要にプレッシャーをかけていた」からだと思っていたのです。
そのため、仕切りに「もう受験止めちゃうか?苦しい思いをしてまで受けなくてもいいんだぞ!」と言っていました。
しかし、そうではなかったのです。
広樹が引きこもりになった理由は、「私立の受験に落ちてしまい、いじめっ子のいる二中に行くことになった」「そこでもいじめに合い続けた」からだったのです。
受験失敗…引きこもりに…
私立受験に失敗した広樹は、二中に通うも、いじめられて次第に不登校となり、引きこもりになります。
夜中に起きて活動し、昼間は寝るという生活。
さらに、お菓子の食べ過ぎで10kgも太ってしまうという始末。
そして精神は乱れ、「こうなったのは受験をさせた親のせいだ!」と暴れることも増えました。
広樹はソファをナイフでズタズタにし、花瓶を投げて美代子に怪我をさせたこともあるほど。
こうした理由で広樹は現在に至っているのです。