最近は「ワンダーコア」や「シックスパッド」といった、簡単に筋トレが出来ると言われる商品が多く出てきています。
これらは少しの労力、または体の鍛えたい部分に装着するだけで腹筋等の筋肉を発達させることが出来るグッズです。
しかし、使う前の人は「本当に効果は見込めるのか?」「値段相応の価値はあるのか?」といった疑問を持っていると思います。
そこで、ここではシックスパッドのデメリットについてまとめていきたいと思います。
シックスパッドに似たアブトロニック
シックスパッドは新たな画期的商品のように思えることがありますが、実は過去にとても似た仕組みの筋トレグッズが発売されていました。
それが、アブトロニックです。
アブトロニックはベルト型ですが、筋肉を鍛える仕組みはシックスパッドと同様、電気信号を発生させることによる筋肉の収縮運動です。
【筋肉の収縮運動】
筋肉というのは、「脳が筋肉に電気信号で収縮するように命令」→「筋肉が収縮する(力を入れている状態)」→「筋肉が使われ、損傷する(筋肉疲労)」→「損傷した筋肉が回復する(超回復)」→「以前より強い筋肉へ」を繰り返して大きくなっていく。
シックスパッドやアブトロニックは、機械的に電気信号を筋肉(腹筋)に伝え、人工的に収縮運動をさせることで、筋トレと同程度の効果を引き起こしている。
このように、類似した商品は繰り返し形を変えて市場に現れます。
例えば、最近よく聞く英会話のリスニング教材「スピードラーニング」に関しても、過去に英会話を聞き流す教材は存在していました。
そのため、シックスパッドを真新しい画期的な道具と信じ込むのはいけません。
シックスパッドは簡単なようで簡単ではない
シックスパッドは、確かに腹部に貼り付けてスイッチをonにするだけで、腹筋を鍛えることが出来ますが、他にも気に掛けなければならない要素があります。
それが、頻度と休憩です。
【Q.毎日使用しても大丈夫ですか?】
―A.毎日ご使用できます。ただし、1箇所につき、1日1回までとしてください。同じ箇所への繰り返しの使用は筋肉疲労を起こすおそれがあるため、お控えください。
SIXPAD|MTG Online Shop
シックスパッドは1回の使用でプログラムされている23分間のトレーニングを始めます。
そして、いくら早く鍛えたいからといっても、1日に何度も使用することはいけないのです。
電気信号による筋肉の収縮運動は、通常行う筋トレと原理が同じのため、筋肉が通常通り疲労します。
ということはこの後にしっかりと休憩を挟まなければ筋肉の超回復が行われず、筋肥大は見込めないのです。
また、この逆で、しっかりと継続して使わなければ筋肉が付くこともありません。
たまに思い出した時に使うといった使い方では、いつまでも筋肉が付くことはなく、ほとんど意味がなくなってしまいます。
シックスパッドは、頻度と休憩を守って根気よく使う必要があります。
体のどこの部位でも使えるわけではない
注意しなければならないのは、シックスパッドは決められた部位にしか使ってはいけないという点です。
例えば、頭や脊髄が近くにある背中、心臓がそばにある胸筋には、使うことが出来ません。
シックスパッドの機器から発せられるのは体をコントロールする電気信号です。
使い方を間違えれば危険な目に合うこともあるので、よく説明書を読んでから使用するようにしましょう。
料金が非常に高い
独自の波形を開発することで完成したシックスパッドは、その開発費用などに伴い、商品の価格も高くなっています。
料金は、腹筋専用のものだと2万円以上します。
重要なのは、それだけのお金を払って有効活用できるかどうかです。
シックスパッドを使うことに向いているのは、普段仕事などで忙しく、筋トレをする時間も惜しいと感じるような人です。
そうした人たちに対しては、ただ貼るだけでどんな場所、シチュエーションでも筋肉に刺激を与えることが出来るシックスパッドは有効です。
しかし、暇な時間があるものの筋トレをするのが面倒だと感じているような人は、実は向いていないと考えています。
なぜなら、面倒くさがりは何についても続けることが困難だからです。
根気よく継続出来る人向けなシックスパッド
腹筋が付いて来れば、筋肉増大による脂肪燃焼作用が見込めます。
というのも、筋肉が増える分、日常生活で活動をする時に消費するエネルギー量が増えるからです。
そのため、くびれを作ることも不可能ではありません。
どれもこれも継続することが大前提ですが、「毎日貼るだけの継続なら出来る」という人には画期的な商品でしょう。
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