年齢を重ねていくと気になるのが健康です。
二十歳を境に脳細胞は減っていく一方と聞いたことがあります。
ちょっと怖いです。
そして、たまに「お酒を飲み過ぎると脳に良くない」と聞くこともあります。
これはお酒好きな人や、会社で飲み会が多い人にとっては辛いことです。
そこで、ここでは脳細胞とお酒の関係などについて書いていきたいと思います。
アルコールを摂取しても脳細胞は死滅しない
ネット上には「お酒一杯飲むと脳細胞が80万個死滅する」という情報が見受けられますが、そうとも言えないようです。
死亡した人の脳を調べる研究をしているGrethe Jensen氏によると、
お酒を飲んでいた人と飲まなかった人の脳を比べた時に、特に違いは見られなかったようです。
このことから、「アルコールで脳細胞は死滅する」と簡単には言えなそうです。
アルコールは脳細胞の回復を妨げる
しかし、こういった研究結果もあります。
アメリカのニュージャージー州にあるRutgers大学によると、アルコールによって海馬の脳神経の生産率が下がったとのことです。
※この研究対象は人間ではなくマウスです。
また、シラフな状態に戻ってからも生産率(回復)が約40%も落ちていたということですから、恐いですね。
この研究をしたMegan Anderson氏は「アルコール摂取を頻繁に行っていくと、学ぶ能力が落ちていく危険性がある」と示唆しています。
アルコールは脳神経の伝達を妨げる
上記の他にもアルコールは脳に影響を与えます。
それは脳内の情報伝達を妨げることです。
脳の情報伝達を助ける物質の1つにグルタミン酸が挙げられます。
しかし、アルコールはグルタミン酸に悪さをするので、脳の正常な判断を出来なくしてしまうのです。
これが酔っぱらった状態だと言われています。
お酒を飲み過ぎると良くなさそうです。
適度なお酒は健康に良いとも言われているが…
適度なお酒は、
- ストレス解消
- 代謝の向上(血行の改善)による疲労回復
などの効果があるとされています。
しかし“適度”を守らなければなりません。
飲み過ぎれば、
- メタボリックシンドローム
- 肝臓病(脂肪肝や肝硬変)
- アルコール依存症
などのリスクがあることも忘れてはいけません。
ストレス解消や疲労回復は何もお酒に頼らなくとも達成できます。
適度なお酒は健康に良いと言われてはいますが、それを口実に休みなくお酒を飲むのは止めておいたほうが良さそうです。