私の妹は1年程前、夏も冬も問わず氷をバリバリ食べていました。
飲み物を飲む時はコップの中に必ず氷を入れて噛み砕いていたので、家族は何度も「氷食べ過ぎ!もう食べないほうがいいよ!」と忠告していました。
それでもなかなか止めることが出来ませんでした。
さて、ここではそんなエピソードも交えながら、氷食症について書いていきたいと思います。
どうして氷を食べたくなるのか?原因について
主な原因は鉄分不足「鉄欠乏性貧血」
氷を食べたくなってしまう理由は主に“鉄分不足”だといいます。
ただし、どうして鉄分が不足していると氷を食べたくなるのかはまだ分かっていないそうです。
そもそもどうして鉄分が不足してしまうか?
体内の鉄分が不足してしまう原因としては、
- 日頃の食事から十分な鉄分を摂取できていない
- 成長期や妊娠をしている時に鉄分がよく使われるので足りなくなる
- 女性であれば生理などによって血液が体外に排出され、鉄分不足になる
- 血液中の鉄分が減る⇒体内の組織に蓄えられた鉄(貯蔵鉄)が使われる⇒慢性的に鉄分不足になる
などが考えられます。
貯蔵鉄などの鉄分不足が深刻化すれば、鉄を原料としているヘモグロビンが減って、重症の貧血を引き起こします。
氷食症の症状
とにかく大量の氷をバリバリボリボリ食べることです。
妹は「なぜかバリバリしたくなる。無性に氷が食べたくなっていた。」と言っていました。
氷食症が体に引き起こす影響について
氷を食べ続ければ体が冷え、免疫低下などが引き起こされます。
また、暇さえあればベッドの中にずっといるようになり、何のやる気もなくなっていました。
さらに、もともと脂漏性湿疹(顔の荒れ)だったのが頭の皮膚のほうまで広がり、ひどくなっていました。
それなのに毎回飲み物を飲む時はコップ一杯に氷を詰め込み、食べていたのです。
もはやコップの役割が飲み物を飲むためではなくて、氷を食べるために変わっていました。
妹はどうやって氷を食べなくなったか?
それは妹自身が「顔の荒れがひどくなってきたし、このままだとヤバい」と自覚し始めたからです。
自覚したことで、最初は飲み物を飲む時に氷をコップに入れないように意識していました。
すると、3日もすれば全く氷なしで平気になったと言っていました。
こうして6ヶ月程続いた氷食症らしき症状はなくなったのでした。
ただ、もともと症状が軽かったため、すぐに治すことが出来たのだと思います。
もし重症化していて、どうしても自分の力で止められない場合は、早期に病院に相談することが必要です。