子供から大人まで毎年悩まされるのがアレルギー性鼻炎です。
咳が止まらなかったり、鼻水がダラダラで学業や仕事に支障をきたすことも。
ただ、原因や対処法を少しでも知っておくことで、症状を和らげることが出来ます。
そこで、ここではアレルギー性鼻炎について書いていきたいと思います。
アレルギー性鼻炎について
原因は大きく分けて2種類
アレルギー性鼻炎には、その原因によって2つの種類に分けることが出来ます。
通年性(1年を通して悩ますもの)
原因:ダニ・ハウスダスト、ペットの毛・フケ・ダニ
こうしたものが原因でアレルギー性鼻炎に悩まされているという人は、年間を通し、住む環境によって症状が変わってきます。
季節性(1年の中でも、ある時期に鼻炎を発症するもの)
原因:花粉など
花粉による季節性のアレルギー性鼻炎は主に「花粉症」と呼ばれています。
花粉が飛ぶ季節に鼻炎を発症します。
また、花粉というのは春だけ飛散する訳ではなく、1年中何かしらの植物の花粉が飛んでいます。
そのためどの植物の花粉のアレルギーなのかを知って対策をすることが大切です。
1年中花粉が飛んでいるという事実
スギ:2~4月
ヒノキ・サワラ:3~5月
コナラ・クヌギ:4~5月
カモガヤ:5~7月
イネ:7~8月
ブタクサ・ヨモギ:8~10月
など
ちなみに私はスギ&ヒノキ以外にもブタクサのアレルギーもあるため、秋も花粉症の症状が出てきます。
アレルギー性鼻炎を和らげる対処法
通年性(ダニ・ハウスダスト)のアレルギー性鼻炎の対処法
通年性のアレルギー性鼻炎の人は主にダニに反応します。
そのため、ダニ(死骸やフンも)をしっかり取り除くことが必要です。
対策としては、
- 布団を丸洗いする(丸洗いできる布団を使う)
- 丸洗いできるほどの洗濯機がない場合、コインランドリーの大型洗濯機を使う
- 布団をクリーニングに出す
- 布団や枕のカバーには、ツルツルしていて目の細かい、ダニが浸入しにくいものを使う
- 床はカーペットではなくフローリングにし、掃除のしやすい、ダニの住みにくいようにする
です。
季節性(花粉)のアレルギー性鼻炎の対処法
花粉対策は基本的に、物理的に花粉との接触を避ける方法になります。
- マスク(花粉を体内に入れないため)
- 花粉用メガネ(目の粘膜に接触させないため)
- ツバの広い帽子(髪の毛につくと家に持ち込んでしまう可能性がある。素材はツルツルして掃いやすいもの)
- コート(ツルツルしたもの)
ここまでする人はあまりいないと思いますが、花粉をなるべくシャットダウンするためにはこうすることが大事です。
「舌下免疫療法」という治療法がある
治療法
この治療法は根本的に自分の体を、花粉に耐えうる体質に変えてしまおうというものです。
方法としては、
- 花粉エキスを舌の裏に滴下
- その状態で2分キープ
- 2分経ったら飲み込む
です。
最初は数週間かけて滴下する花粉エキスの量を増やしていったりもします。
また、この方法は2~3年かけて徐々に自分の体質を変えていくため、非常に時間がかかり根気が必要です。
注意点
注意点もあります。
この治療法は花粉の季節におこなってはいけないといいます。
花粉の時期に花粉エキスを摂取してしまうことで花粉症が重症化してしまうそうです。
効果
実際の「舌下免疫療法」の治験データとしては、
- ほとんど症状がなくなった…17%
- 全く効果なし…20%
という結果でした。
効果には個人差があるということですが、一度舌下免疫療法を最後まで続けると、その後はかなり長い間症状が改善され続けるといいます。
ダニ用にも舌下免疫療法ができた模様
この「舌下免疫療法」は花粉だけにとどまらず、ダニ用も出来るみたいです。
開始時期は2015年の春以降ということです。
アレルギー性鼻炎の症状がひどい人はこの「舌下免疫療法」を検討してみてはどうでしょうか?