先日、ついに全豪オープン2015の女子決勝が行われました。
対戦はセリーナ・ウィリアムズ(世界ランク1位)vsマリア・シャラポワ(世界ランク2位)です。
お互いパワフルなテニスで勝ち上がって来たため、とても面白い試合になることが予想されます。
では、その試合を見た感想を書いていきます。
スコア
第1セット:セリーナ6-3シャラポワ
第2セット:セリーナ7-6シャラポワ
※第2セットのタイブレークはセリーナ7-5シャラポワ
2-0でセリーナ・ウィリアムズが優勝しました。
第1セット・第2セットまとめ
予想通り、パワフルなショットが行き交う試合となりました。
シャラポワとしてはファーストサーブの確率を上げたいのですが、なかなか上がりません。
セカンドサーブになるとセリーナは思いっきりリターンしてきます。
打つ前にポジションを前に上げ、ライジングでリターンエースを決めていました。
そのショットがまた深いところに決まるのでシャラポワは全く動けません。
しかし、シャラポワは攻め方を考えてきていました。
ドロップショットです。
お互いラリー戦は得意なのですが、ストロークばかりで勝負をするとやはりショートクロスなどを打ち分けるセリーナの攻撃が怖い。
そこでラリー戦でセリーナのポジションが後ろに下がった時にすかさずドロップを打っていました。
これはとても効果的で、セリーナは2度ネットにかけたり、返せてもシャラポワは続けてロブを打ちセリーナ届かず、といった展開。
セリーナは左右に振られた後に全力で前に走らされていたのでとても息が上がっていました。
相手の体力を消耗させる戦い方は「さすがシャラポワ!」と思いました。
ですがセリーナは疲れている時こそすごいショットを打ってきました。
普通ならペースが落ちるところですが、エース級のサーブ、そしてシャラポワの体勢が崩れたらチャンスボールを確実にウィナ―。
それはまるで自分の体力を温存させるかのようなプレーでした。
セリーナのすごいと思ったプレーは、追い詰められた時でも攻めるショットを打てるところです。
おそらく手首の使い方がうまいのだと思いますが、シャラポワがサイドの厳しいところにショットを打つのですが、セリーナはなんとか手が届いたところからショートクロスの、シャラポワの足元にボールを落としていました。
シャラポワはボールをネットに。
攻められてもロブなどで逃げずに勝負を仕掛けていくところはさすが世界ランク1位だなと思いました。
逆にシャラポワのすごいと思ったところは、セリーナにチャンピオンシップポイントを握られたところから挽回する精神力です。
あと1ポイント取られればセリーナの優勝が決まる場面で、シャラポワは「よくそんな際どいところにボール打つなぁ」と感心するほどのショットを決め、ウィナーをもぎ取っていました。
ダウンザラインの強烈フラットショットです。
これには思わずセリーナも手を叩いて賞賛していました。
勝負どころの強さ、これは本当に素晴らしかったです。
結果としてはセリーナが優勝で終わりましたが、こんなにレベルの高い女子の試合はなかなか見れないなと感じました。
お互い深すぎるラリーで、「なぜライジングなのにそこまでコントロールできるのか?」と何度思ったことか。
そして最後のスピーチではお互いが選手を讃え、そして自分のこれまでの苦労の思いを発表していました。
とても感動するシーンでした。
これからもテニス鑑賞を楽しんでいきたいと思いました。