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祝ドラマ化!「ようこそ、わが家へ」原作本のあらすじと結末(ネタバレ)、読んだ感想について。

ドラマ

小説「ようこそ、わが家へ」がなんとドラマ化することとなりました。

主演は嵐の相葉雅紀さんということで、嵐ファンなら確実に注目していることでしょう。

この小説を書いたのは、あの「半沢直樹」を書いたことで有名な池井戸潤さんなので、とても引き込まれるストーリーになっています。

さて、今回は実際に原作本を読んだ感想やあらすじについて書いていきたいと思います。

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主人公のお父さんが弱々しい

主人公は4人家族の温厚・気弱・争いごとが大の苦手なお父さん「倉田」。

元銀行員でしたが、仕事の出来は可もなく不可もなく、人を引っ張っていくようなリーダーシップはないので後輩からは「頼りないダメ上司」と思われていることでしょう。

そんなこともあってか、現在はこの銀行の取引先の中小企業に出向という形で飛ばされています。

これは、出世コースから外れて、銀行には今のところ必要ないということを意味しています。

出向先の中小企業では“総務部長”として君臨。

会社の資金管理の責任者として働いているのです。

仕事から帰る途中にトラブル発生

満員電車のマナーといったら、駅に到着するごとに、必要に応じてドア側に乗っている人が一旦降りるものです。

ある日のこと、倉田が会社から帰る時、電車は満員であったので、駅に着くごとにホームに降りていました。

しかしとある駅で、階段を登ってきた男が並びもせず割り込んで乗車してきたのです。

普段なら見過ごす気弱な父ですが、この時ばかりは勇気を振り絞って「ちゃんと並んでください!」と注意をしました。

するとその男はにらみはしたものの、他の車両に乗り移ったのでした。

 

しかしこの行動が家族を巻き込む事件の引き金となってしまったのです。

ストーカーの始まり

父は最寄駅を降り、バスで帰宅しようとしたところ、たまたま並んでいた列の後ろのほうに、さっき注意した男がいることに気付きます。

驚きながらも「まさかこの近くに住んでいたとは?それとも、恨んで付いてきているのか…?」と考えます。

怪しんだ父はわざといつもとは違うバス停で降りるのですが、案の定その男はストーカーをしてきました。

父は恐くなって途中で走り、コンビニに逃げ込んだことでこの男を撒いたと思いました。

この後は徒歩で家に帰り、一件落着かと思いきや…

ストーカーと思われる人物からの悪質な嫌がらせが始まる

花壇をめちゃくちゃに

次の日、玄関の外に出てみると、なんと花壇の花がめちゃめちゃなことに。

家族は皆「ストーカーの仕業かも?」と疑います。

ひん死の子猫ちゃんが郵便ポストに!?

さらに後日、野良の子猫が弱った状態でポストの中に入れられていました。

そのため、倉田家は急いで動物病院に連れていき、なんとか命に別状はありませんでした。

この子猫ちゃんは家で買うことに。

名前は「ガス(アスパラガス)」

他にもたくさんの嫌がらせが続く…

嫌がらせはまだまだ続きました。

ある時は自動車の片方に1本の長い傷が付けられていることも。

この時点で家に監視カメラを付けましたが、効果は薄いものでした。

後日、長男(健太)が最寄駅の駐輪場に置いていた大切なマウンテンバイクがめちゃくちゃにされ、自宅の自動車は4輪ともパンクされ…

犯人が車をパンクしているところは監視カメラに映っていましたが、なぜか犯人は監視カメラの存在に気付いており、帽子とサングラスで身元が分からないように対策していました。

ここがどうもおかしいんです。

なぜなら監視カメラの位置はかなり近づかないと分からないところだったのですから…

 

警察には届けましたが、これらのいたずらレベルの仕業には真剣に取り合ってもくれません。

父の会社では営業部長が不正を働いている

大変なのはストーカーだけではありません。

父(倉田)の会社では営業部長(真瀬)がなにやらあやしい動きをしていました。

なんと出張費をうちの会社からと、出張先の会社から二重取りしていたのです。

さらにそれだけではなく、廃棄用の備品(ドリル)を新品と偽り、2千万円で買っていたのです。

父の部下で経理の摂子さんは資金繰りの計算が合わないことからこの不正に気付き、父とともに探りを入れていくのでした。

倉田家、ストーカーへの反撃

父が駅からタクシーを使って家に帰っている時、たまたま運転手に「何かお困りでも?」と尋ねられ、ストーカー事件についての話をしました。

すると後日その運転手から「うちの会社の運転手で、不審者を乗せたことがある人がいる」という情報を聞くのです。

話によると、不審者を乗せた時は夜中の2時で、武蔵小杉駅付近で降ろしたとのこと。

さらにこの時運転手が「夜遅く大変ですね」と尋ねると、不審者が「趣味と実益を兼ねているので」と答えたようです。

「実益…」

この言葉に引っかかった父は、家に帰って生活費が入っている引き出しの封筒の中身を確かめてみました。

すると、15万円入っているはずが10万円しか入っていませんでした…

父(倉田)、長男(健太)、長女(七菜)は武蔵小杉駅を張り込むことに!

ついに反撃開始です。

父、長男、長女は犯人が武蔵小杉駅を利用していると予想し、ある日の午前中、ホームで張り込むことにしたのです。

しかし正午まで見張っていても現れませんでした。

3人は諦めムードで駅近くのホテルのラウンジで休憩していると、その時、長女の七菜が「あっ!」と犯人らしき人物を発見!

体力のある長男(健太)は走って追いかけます。しかし…、「見失った」と。

盗聴器を疑う健太

以前に生活費5万円を取られていたことから、犯人はピッキングによって家の中に侵入していた可能性がありました。

このとき、ただお金を取るだけのために家に侵入したとは考えなかった健太は「盗聴器があるかもしれない」と推測します。

そして盗聴器を発見できる機器を購入し、家の中を探してみると、犯人のものと思われる盗聴器を2つ発見しました。

さらにもう1つ、以前に妻(珪子)が友人からもらって来た時計からも盗聴器が…

盗聴器を逆に利用し、犯人をおびき出す作戦に!「ようこそ、わが家へ」

盗聴器が仕掛けられていることを逆手に取り、犯人を家に誘い込む作戦を立てました。

盗聴器の前で「○日から旅行に行く」ということをたくさん話したのです。

実際はその日の次の日から旅行にいく予定で、○日に犯人が家に侵入しようとすれば、家にいる父と長男で捕まえる作戦です。

するとその日、ピッキングをする音が…

父と長男は静かに外に出て、挟み撃ちにしようとします。

しかし犯人はナイフを所持しており、長男は刺され、逃亡されてしまいます。

父は急いで救急車と警察に通報し、長男はかろうじて一命を取り留め、犯人は警戒態勢を敷いた警察に捕まりました。

不正を働く営業部長のたくらみをあばいていく

元銀行員だった父(倉田)は、営業部長(真瀬)が明らかに無茶な取引をしようとしていることを止めようとします。

しかし社長のは真瀬を信用し切っているので、取り合ってもくれません。

ですが、銀行の情報などを頼りに、次第に真瀬の過去が明らかになってきました。

真瀬は以前、数人と起業していましたが、うまく行かず担保としていた両親の家を売らなければならない状況に。

それでは両親の住む家はなくなり、路頭に迷うことになってしまいます。

そこで助けてくれたのが、前に起業を勧めてきた「相模ドリル」の社長でした。

ただし条件がありました。

それは、

  • 真瀬の両親の家を助ける代わりに、真瀬が転職したらうちをお得意先にするように

というもの。

相模ドリルの社長は真瀬の営業力がすごいことを知っており、それを自分の会社の利益のために利用しようとしたのです。

ですが、うまくはいきませんでした。

相模ドリルの業績は悪化、相模ドリルの社長は真瀬に「銀行から借りたらすぐに返すから、一時的に2千万円貸してほしい」と頼み込みました。

しかし、相模ドリルは銀行からお金を借りることが出来ないほどに弱体化。

真瀬が貸した会社の2千万円は返ってこないこととなり、ピンチに。

そこで、真瀬は潰れる間際の会社と手形で取引をするという無茶なことをして、この2千万円をうやむやにしようとしていたのでした。

倉田家を脅かす犯人は2人いた

倉田家はずっと犯人が“以前父が駅のホームで注意した男”だと思っていました。

しかし、

  • 花壇荒らし
  • 子猫をポストに入れるいたずら

以外の仕業は長男(健太)の同業者の田辺でした。

健太は大学2年生で、構成ライターのバイトをしていました。

とても仕事が出来たので、同じ構成ライターの田辺の仕事は減るばかり。

健太を恨んでいた田辺は、たまたま健太の家がストーカー事件に遭っていることを知り、田辺はそれに紛れて仕返しをしようと考えたのです。

自転車を壊しても自動車を傷付けても全部ストーカーのせいになるだろうと考えたのでした。

 

では、

  • 花壇荒らし
  • 子猫をポストに入れるいたずら

をしたのは誰だったのか…

後日、父が電車に乗っていると、たまたま以前注意した男を見つけました。

父はその男の腕と掴み、問いただそうとすると、なんと蹴り返されてしまいます。

さらに次の日、家にスプレーでいたずらが!

ですが監視カメラがあることを知らなかったその男は、所持品などの調査から身元を突き止めることに成功。

御用となりました。

正体は週刊誌の副編集長で、最近仕事がうまくいっていないようでした。

妻(珪子)の時計の盗聴器の正体

もう1つの謎、妻(珪子)が友人からもらってきた時計に仕込まれていた盗聴器は誰の仕業だったのか?

それはおそらく、珪子さんが通っていた習い事「レザークラフト」の先生。

なんでも珪子さんは先生のお気に入りだったそうです。

 

こうして倉田家を脅かしていた事件は解決したのでした。

感想

この原作の本を読んでみて、第一印象は「とても読みやすい」ということです。

スラスラ読めました。

また、内容も

  • 父(倉田)の社内の不正
  • ストーカー事件

が、交互に描かれており、読み応えがありました。

ドラマはかなり面白くなるだろうと予想しているので、今から楽しみです。