大学4年生の時期に公務員一本で就活をしても、全員が内定をもらえるわけではありません。1年以上、筆記試験の勉強や面接の対策をした人でさえ、出題される問題や選考の内容によっては残念な結果に終わることがあります。
しかし、ここで考えることは、このまま大学卒業後も公務員試験の勉強を続けてリベンジするのか、それとも、卒業までの残りの時間で民間企業の就活をするのか、です。
これは、自分が何に価値を置き、何を優先させるのかで選択肢が変わってきます。そこで、ここでは公務員への合格経験と民間への転職経験がある私が、どのような考え方で進路を選択してきたかを考えていきたいと思います。
公務員浪人を目指す時の覚悟
実際に私は公務員浪人をしたことはありませんが、新卒で合格した公務員を3ヶ月で辞めて、転職活動の時に再度、公務員試験に挑戦したことはあります。しかし、転職活動で行った公務員試験は全敗。このまま来年も公務員を目指そうか悩みましたが、最終的には民間企業への就活に切り替えました。
その理由は以下の3つです。
来年も本気で勉強をすることが出来るか?
私はもともと新卒のタイミングで公務員試験の勉強をしており、運良く公務員になることが出来ました。ただ、諸事情により3ヶ月後に退職し、転職活動時に再び公務員試験を受け直しました。
この時は、筆記やグループディスカッションなどの選考を通過し、3次試験の論文試験まで進んだことがありましたが、力及ばず。他に、C日程の公務員試験にもチャレンジしましたが、やはりダメでした。こうしてその年の公務員試験を終え、来年も公務員試験を受けようか、もう民間企業へ切り替えようか悩みました。
そして導き出した答えは、民間企業への完全な切り替え。
私は計画を立てて公務員試験の勉強をしたつもりです。それでもどこにも合格することが出来ませんでした。じゃあ来年にリベンジしたら受かるのかといったら、私にはその自信はありませんでした。たぶんもう本気で勉強することは出来ないでしょう。
ただ、大して本気を出していなかったり、不完全燃焼で公務員試験を終えているのであれば、まだ伸びしろがあるということなので、公務員浪人する価値は十分にあると思います。公務員浪人をするのか、民間企業への就活を始めるかは、自分がどれだけ公務員試験に対して本気で取り組めたかにかかっています。
自分を信じ切れるか?
私は、公務員浪人にはかなりの精神的ストレスがかかってくると思っています。
【公務員浪人に降りかかるストレス】
- 同年代の友人は社会人として頑張っている中、自分は職に就いていない状態で公務員試験の勉強に打ち込めるのか?
- 合格の保証がない中、1年間頑張り切れるのか?
- 途中でつまらない後悔をしないか?
もちろん、公務員浪人には、公務員合格の可能性を秘めているので、こうしたストレスに耐え忍ぶだけの価値はあると思っています。ただ、これらのストレスに押しつぶされないようにしなければなりません。
せっかく公務員浪人をしても、途中で立ち止まることが多ければ非常にもったいないです。私の場合は、転職活動をしている時に何度も友人が会社の話をしていたので、次第に「今年公務員試験に合格できなければ、民間に切り替えて社会人となり、親を安心させたい」と思うようになっていきました。
公務員浪人をするためには、自分を信じ切る強い気持ちと覚悟が必要です。
公務員になってやりたいことがあるのか?
また、公務員浪人をするのであれば、明確な目的を持ったほうが良いです。公務員を目指す人は「安定した生活を送りたいから」「真っ当に仕事をしていればクビになることはないから」などの理由を持った人も多いですが、それだけで続けられるほど甘くはないと思います。
「○○の仕事がしたい」「○○事業を通して○○に貢献したい」のように、仕事面で具体的な目標を持つことが出来れば、試験勉強のモチベーションにもつながります。公務員浪人を決める前に、公務員になる目的をよく考えましょう。
民間企業に切り替える場合
もし、民間企業への就活に切り替えるのであれば、使う就活サイトをよく考えて選ぶべきです。
おそらく就職浪人を考える人というのは、世間的に民間企業への就活を始めるには出遅れている部類に入ると思います。そのため、多くの人が使っているリクナビやマイナビ、日経就職ナビを使うのではなく、専属コンサルタントさんがサポートをしてくれる就活サイトを使うと、納得した企業に入れる可能性が高まります。
『就職浪人・大学中退者が正社員になるためのオススメ就活サイト』
民間企業の就活で挽回を図るのであれば、自分が有利になるような就活サイトを選ぶようにしましょう。
まとめ
就職活動は、人生を左右する大きな分岐点です。公務員か民間か、どちらの道に進むのかは自分がどれほど本気を出せるかにかかっています。周囲に相談するのでも良いですし、とにかく自分が信じ切れる道を考え抜いて選びましょう。