私は去年の夏休み、初めて富士山に登りました。
そして、残念なことに8合目で高山病にかかりました。
ここでは、どうして高山病になってしまったのかを振り返り、予防対策を考えていきたいと思います。
私は富士山を完全に舐めていた
私は、自分を含めて4人グループで富士山に登る計画を立てていました。
みんな20代なので若いほうです。
登る前は、「若いし高山病にはならないだろう」と油断していました。
一応酸素ボンベは購入していましたが、それを使う機会はないと考えていたのです。
1泊する8合目の小屋で症状悪化
登る途中、はしゃいで走って登ることもありました。
そして次第に登るのが辛くなってきました。
7合目に到着した時には酸素も薄くなってきたからか、登る意欲がかなり減っていました。
この時には酸素ボンベを使うようになっていました。
どうにか8合目には到着することが出来ました。
8合目では小屋に1泊する予定だったので、ご飯を食べてひと眠り。
すると、突然目が覚めたかと思うと、いきなりとてつもない吐き気が襲ってきました。
それはもう寝ゲロするレベルでした。
この時思ったのは、
「トイレまで距離があるから間に合わない…」
「やばい…ビニール袋を探す余裕もない…」
でした。
しかし、横に酸素ボンベは置いてあったので、深呼吸をしながら酸素を吸引しました。
1分後…
少しずつ吐き気が治まり、危機を脱出。
ですが、もう睡眠することは出来なくなりました。
寝てしまうと呼吸が浅くなり、脳に酸素が不足するのでまたすぐに吐き気を催してしまうのです。
この日はずっと深呼吸をしながら夜が明けるのを待ちました。
そして結局、山頂に行くことは出来ませんでした。
日の出は8合目で見ることに。
本当は山頂で拝みたかったのですが、それは叶わず。
またいつかチャレンジしたいと思います。
富士山をグループで登る時は一番登るのが遅い人に合わせる
今回富士山を登って分かったことは、高山病は体質によってなりやすいかどうかが変わってくるということ。
その日の体調にもよると思いますが、私たちのグループでは2人が平気で、私ともう1人が高山病にかかりました。
年齢は関係なく、なる人はなります。
そこで大事なことは、富士山を登る時は遅い人に合わせること。
でないとグループ全員が山頂に到達できなくなります。
富士山は登れば登るほど空気が薄くなり、ちょっと動くのもしんどくなります。
辛い時はしっかり休憩し、過酷な環境に体を慣らすことが大切です。
また、富士山に登るのが初めての場合は酸素ボンベを購入しておきましょう。
下山する時も油断は禁物
気分が悪くなったら下山をすれば治りますが、すぐには治るわけではないのです。
完全に降りても数時間は体調が優れません。
また、降りる時は坂だからといって勢いよく下山すると、体が酸素不足になって気分が悪くなり、嘔吐してしまう可能性があります。
私が下山していた時は、周りで走って降りていた人が突然ビニール袋に嘔吐していました。
これを見て私はゆっくり降りるよう心がけていました。
高山病になるとずっと意識的に深呼吸を続けなければならないので本当に辛いです。
富士山に登る時は万全の準備をし、無理をしないようにしましょう。