「どうも人に優しくし過ぎてしまう…」
「お人好しだからいつも損をする…」
他人に対して優し過ぎるがために、事あるごとに自分のことを「損な性格だわ…」と嘆いていませんか?
そしてきっとこの性格を治したいと考えている人もたくさんいるでしょう。
そこでここでは、
- 性格が優し過ぎるとどんなことが起こってしまうか?
- どうしたら優しすぎる性格を治すことが出来るのか?
について考えていきたいと思います。
優し過ぎるとこんなことが起こる
他人の頼まれごとを優先するので、自分の本当にしたいことが後回しになってしまう
優しすぎる人というのは、基本的に他人から何かを頼まれると断ることが出来ません。
なぜなら、
「ここで断ったら相手は嫌な思いをしてしまうかな…?」
「ここで断ったら変な空気になってしまうかも…?」
と考えてしまうからです。
そのため、あらかじめ自分で今後の予定を決めていたとしても、変更せざるを得なくなってしまいます。
自分を犠牲にしてしまうということですね。
例えば、仕事でこれからしようと思っていた業務があったとしても、上司や同僚から何かを頼まれると断れずに、自分の仕事を後回しにしてしまうのです。
また、たとえ乗り気でない誘いがあったとしても「この後は特に予定がないからいっか…」と安易に考えてしまい、ついていってしまうのです。
このような性格は“マルチ商法”などにも引っかかりやすいと考えられます。
実は私の友人にとても人が良いイエスマンがいるのですが、知り合いのスポーツサークルに参加した際、ある人物によく分からない会合に誘われ、断れずに参加して、参加費1万円を支払うハメになったそうです。
注意しましょう。
他人を注意することが出来ない。だから後輩から舐められる
優しすぎると、他人がミスをしてもすぐに許してしまいます。
「それはもうしょうがないね。じゃあ次からは気を付けようね。」などと言って…
一見、大きな器があるようにも見えるのですが、こんなことはすぐに見透かされます。
そして、何度もこうした甘い対応ばかりをしていると、後輩からは舐められてしまうのです。
たとえ初対面の頃は「優しい先輩だ」と思われていたとしても、次第に慣れてくると、
「あの先輩は何をしても怒らないな!」
「大したことねーな!」
「威厳も何もない!他の先輩のほうがしっかりしている!」
と思われます。
怒ることはしなくとも、時には注意をすることも大切。
それで後輩が意識を変えてくれ、場が少しでも引き締まれば十分良いことです。
善悪は自分で判断し、示さなければならないのです。
相手の希望を最優先にするので、自分で決められない。だから優柔不断だと思われる
優しすぎる人はいつでも他人の希望を叶えてあげようとします。
どんな場面でも相手が「こうしない?」と言ったことに対して、特に何も考えず「それでいいよ!」と言うだけです。
唯一考えることといったら、相手のご機嫌です。
何かを決める時、“どうしたらもっと良くなるか?”ではなく、“どうしたら相手が満足するか?”を最優先に考えてしまうということです。
すると、ある問題に遭遇します。
いつでも相手の決定を最優先にする傾向にあるので、逆に相手から「決めて!」と言われると困惑してしまいます。
なぜなら、何を提案したら相手が満足してくれるか分からないからです。
本来なら、純粋に自分の希望を伝えるだけでいいのですが、余計なこと(相手のご機嫌)を考えてしまうため、質問に対してなかなか答えることが出来ません。
こうして自分勝手に物事を決める習慣がないと何に対しても即断できないので、次第に優柔不断だと思われてしまいます。
損な性格です。
治す方法について
自分を棚に上げる習慣を付ける
相手に注意できない理由としては「自分も同じミスしたことあるし」「自分も昔そうだったから…」というものがあります。
相手の失敗をどれも自分に当てはめて考えてしまうのです。
または「いつか自分も同じような失敗をしてしまうかもしれないから、今あまり強く言っておくのは止めよう」という将来の自分への防衛本能かもしれません。
ですが、こうした習慣がついてしまうと、どんな相手の失敗にも抑制がかかってしまいます。
そして叱ることが出来なくなってしまうのです。
これでは誰も成長することが出来ず、何も進展しません。
先ほども書いたのですが、叱るまではいかなくとも、相手に「もっとこうしてこうした方がいいよ!」などのアドバイスをしてあげることは大切なことです。
そうすると、後輩・周囲から頼られるようになります。
まずは、日頃から自分のミスを棚に上げる習慣をつけましょう。
誰かが何かを失敗をしてしまった時、自分のことは一切考えず、どうしたら良い方向に行くと思うか?を真剣に考えてあげるのです。
それがやがて信頼関係につながっていきます。
どんどん棚に上げていきましょう。
自分に自信をつける
- 断れない
- 押しに弱い
こういう人は「もし断って相手に嫌われたらどうしよう…」と考えてしまいがちです。
そもそも自分に自信がないのです。
逆にもし自信がある人なら、多少誰かから嫌われたとしても「知るか!」と吹き飛ばす力があります。
なぜなら確固たる強い芯が備わっているからです。
そこで、自信がない人は趣味でもスポーツでもオシャレでも、得意なことを1つ作ってみる努力をしてみましょう。
もし何か1つのことを極め、それに対してこだわれる人になれたなら、その時には魅力ある人にもなれています。
そして、このような人は何もしていなくとも、姿勢やオーラなど見た目から変わってくるのです。
実際、気持ち的にも自信が溢れているでしょうし、決断力も増しています。
何か興味のあることにチャンレンジしてみましょう。
日頃から上から目線で物を言うようにする
優しい人は、普段から思っていることを口に出しません。
なぜなら誰かを傷付けてしまうかもしれないから。
また、周囲を嫌な雰囲気にしたくないとも思っているから。
しかし、毎回自分の気持ちを抑えつけていると、全てのことに対してブレーキをかけるようになってしまいます。
それも無意識に…
そこで、テレビを見ている時や普段の身の回りのことに対して“上から目線”で言葉を発するようにしてみるのです。
今まで抑えつけていた感情を解放してあげるようにします。
こうして、その時思ったことをすぐに声に出す練習をすることで、だんだん言いたいことが言えるようになります。
また、聞いたことに対して考える習慣が身に付きます。
“自分を棚に上げる”や“上から目線”は、あからさまに人にやれば嫌われてしまいます。
しかし、優しすぎる人はこうしたことを意識的にやっていかないと、過剰に自分を閉じ込めるようになってしまいます。
自分の言いたいこと、したいことをある程度言えるようになったら、もちろん分別ある言動は必要になってくるでしょう。
ただ、最初は自己表現をしっかりする練習を繰り返して、「自分が周りを動かしてやる」気持ちで生きていきましょう。